ユーザ定義型
構造体
struct
は複合データ型です。いくつかのフィールドを持つことができ、.
演算子を通してアクセスできます。
module ModuleA {
struct StructA {
member_a: logic ,
member_b: logic<10>,
member_c: u32 ,
}
var a: StructA;
assign a.member_a = 0;
assign a.member_b = 1;
assign a.member_c = 2;
}
列挙型
enum
は列挙型です。名前の付いたバリアントを複数持ち、enum
型の変数にはそのバリアントのうち1つだけをセットできます。バリアント名は [enum name]::[variant name]
の形式で指定可能です。それぞれのバリアントは対応する整数値を持ち、=
で指定することができます。指定されなかった場合は自動的に割り当てられます。
module A {
enum EnumA: logic<2> {
member_a,
member_b,
member_c = 3,
}
var a: EnumA;
assign a = EnumA::member_a;
}
enum
の型が省略されている場合、適切なサイズの型がバリアントから自動的に推定されます。
module A {
enum EnumA {
member_a,
member_b,
member_c = 3,
}
}
列挙型エンコーディング
デフォルトでは各バリアントの値が省略されたときは0から順に割り当てられます。この割り当てのエンコードを指定したい場合は、#[enum_encoding]
アトリビュートを指定できます。使用できるエンコードは以下の通りです。
sequential
onehot
gray
module A {
#[enum_encoding(sequential)]
enum EnumA {
member_a,
}
#[enum_encoding(onehot)]
enum EnumB {
member_a,
}
#[enum_encoding(gray)]
enum EnumC {
member_a,
}
}
ユニオン
union
はパックされたタグなしの直和型で、SystemVerilog では packed union
にトランスパイルされます。ユニオンのそれぞれのバリアントの幅は同じでなければなりません。
module A {
union UnionA {
variant_a: logic<8> ,
variant_b: logic<2, 4> ,
variant_c: logic<4, 2> ,
variant_d: logic<2, 2, 2>,
}
var a : UnionA;
assign a.variant_a = 8'haa;
}
型定義
type
キーワードを使って、スカラー型や配列型への型エイリアスを定義することができます。
module A {
type word_t = logic <16> ;
type regfile_t = word_t [16];
type octbyte = bit <8> [8] ;
}