ソースマップ
ソースマップはSystemVerilogからVerylへ位置情報を追跡するために使用されるファイルです。このファイルによって、SystemVerilogのファイルパス・行・列をVeryl上の位置に変換することができます。
デフォルトではVerylは生成されたSystemVerilogと同じディレクトリに拡張子 .sv.map
のソースマップを生成します。ソースマップの生成は Veryl.toml
の sourcemap_target
フィールドで制御することができます。
ソースマップの形式は Source Map Revision 3 に従います。生成されたコードとマップのリンク方法はJavaScriptのものとほとんど同じですが、相対パスのみが使われます。
//# sourceMappingURL=<relative path>
従って、上記のコメントがSystemVerilogファイルの末尾にあればソースマップが利用可能です。
sourcemap-resolver
sourcemap-resolver
は Veryl コンパイラに同梱されており、任意のテキストファイルに以下のような注釈を付けることができます。
ERROR: [VRFC 10-4982] syntax error near 'endmodule' [/path/test.sv:23]
^-- /path/test.veryl:18:18
最初の行が元のテキストで、2行目が sourcemap-resolver
により追加された行です。使用例は以下の通りです。
$ sourcemap-resolver test.log # annotate the existing log
$ [command] | sourcemap-resolver # on-the-fly annotation by pipe